【成果を高める】自己効力感と【パフォーマンスを落とす】学習性無力感

専門職向け

皆さんこんにちは!

皆さんは最近「生きてる!」と実感することはありますか?そこまでいかなくても、「今日はなんだかよくやれたな!」とか、「良い仕事ができたな!」と感じれているでしょうか?

ぼくはなんだか最近はちょっとこういった感覚を得れていないなーと感じています。

そこで、今日は自分のためにも「良い仕事したな!」みたいな感覚=自己効力感についておさらいをしたいと思います!

自己効力感とは、自分で自分を信じられる感覚です!

自己効力感とは、心理学者アルバート・バンデューラさんが提唱した概念ですね。

自分がある状況において必要な行動をうまく実行できることを信じ、自分の可能性を認知していることを指します。

つまり、「自分は実現できる能力がある」と信じられる、認知している状態ですね。

ここでいう認知とは、物事を知覚した上で判断し、解釈することによって認識することを指しています。

物事をそのまま認識することもあれば、自分の価値観や捉え方などを通して解釈が行われて認識することもありますね。

つまり、自己効力感は事実として成功することによって感じられますが、それは自分が「良かった!」「やり切った!」という主観での感覚でも十分に感じられるものです!

他人に迷惑がかかっていない限りにおいては、自分をしっかりとほめることも重要です!

自己効力感が強くなると、実現性も高くなります!

このような自己効力感が強いほど、実際にその実現性は高くなると言われています。

それは、自己効力感が、困難や壁にぶつかっても、「実現できる」という確信度合いや信じる気持ちにつながっており、それが自分の立ち直りを早くしたり、モチベーションを維持、向上する効果が認められているということです。

学習性無力感は、過去の失敗から不安や恐怖が実現性に影響することです

自己効力感は、過去に経験した成功が深く関わっており、成功してきた事例があればあるほど、それに関連する事例に対して自己効力感は高くなると言えます。

逆に、失敗を繰り返すことにより「実現できない」という確信度合いが高まり、やる気やモチベーションを低下させ、時に不安や恐怖といった感情にとらわれ、失敗の可能性を引き上げることになります。

このような状態を学習性無力感といいます。

学習性無力感とは、ポジティブ心理学の権威であるマーティン・セリグマンが提唱した概念です。

努力を重ねても望む結果が得られない経験が続くと「何をしても無駄だ」と認知するようになり、不快な状態を乗り越え、脱する努力を諦めてしまうことを指します。

スティーブン・マイヤーとセリグマンの共同研究
鍵をかけた檻に犬を閉じ込め、何度か電気ショックを与えた後、鍵を開けて、檻の扉を開き、逃げられる状況を作り、再び電気ショックを与えました。その結果、それまで電気ショックを与えられていなかった犬たちはすぐさま逃げ、電気ショックを繰り返し受けていた犬たちは、全く逃げようとせず諦めました。逃避不能の経験によるショックは、強烈な学習として認識され、無力感を感じ、諦めている状態が作り出されているということ証明しました。

学習性無力感に陥ると自己効力感は著しく低下し、これからの未来に希望を持てなくなることもあります。

学習性無力感は精神的ショックの大きい出来事の遭遇や何度挑戦しても繰り返し失敗する経験、蓄積した慢性的なストレスなどによって生起されます。

このような状態が長期化すると、軽度のものは苦手意識と留まりますが、うつやひきこもり、自殺願望へと進展してしまう可能性もあります。

まとめ

自己効力感は、成功体験に基づく他者からの評価、あるいは「良かった!」「やり遂げた!」などの自分自身の自己評価によって、「自分は実現できる能力がある」と信じられる状態です。

このような状態では、困難を乗り越える力が上がっており、そのことで実現性が向上されることになります。

つまり、簡単に言うと「ほめて伸ばす」というやつですね。

逆に、学習性無力感は、何度も失敗することで不安や恐怖が大きい状態で、そのことから、本来のパフォーマンスが発揮できない状態であると言えます。

管理職の方などの立場から考えますと、何事もバランスが大事ですので、自己効力感が良いものと言え、ほめ過ぎると調子にのってケアレスミスを繰り返したり、増長するなどマイナスの効果も当然あります。しかし、しっかりと良いことは、良いことであるとほめることで更にその成果を伸ばせるということも事実であるということは言えるでしょう!

最後に

いかがだったでしょうか。今回は自己効力感、学習性無力感について記事にしてみました。

自分は「ほめて伸びるタイプだな」と思っていたのですが、記事を書きながら色々と思い出していると、成長できている場面は「上司に叱責されるほどやらかした後」もしくは「自分で死ぬほど後悔した後」だと、はたと気づきました。こんな記事を書いておいて何を言っているのだと自分でも思いますが、やはりバランスなのかなと思います!

今度は、「叱り方」なども調べてみると面白なと思ったので、またちゃんと調べたら記事にしてみたいと思います!

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