【知っていると】ファシリテーション①【得する】

専門職向け

皆さんこんにちは!

皆さんは、お仕事の中でファシリテーターをされることってありませんか?

福祉系のお仕事の方に限らず、研修でのグループワークやワークショップなどの中で司会役という感じで「ファシリテーターお願い!」ってことは結構よくあるように感じます。

社協とか行政とか、相談支援関係のお仕事の方だと、様々な場で会議などで問題解決や合意形成などを進める、本来的な意味でのファシリテーターをされていると思います。

しかし、私自身も会議や研修でよく「ファシリテーターお願い!」ってされて、司会進行役などをすることもあるのですが、いまいちファシリテーションがどんなものか分からずに関わっている状況でした。

そのため、「なんだか、あんまりうまくいかなかったなー」とか「有意義な話し合いにならなくて申し訳なかったなー」と反省することが多いです。

そこで、今日は私なりにファシリテーションについてちょっと学び直してみたので、忘れないためにもご紹介していきたいと思います!

ファシリテーションとは

ファシリテーション【facilitation】とは、辞書によると

物事を容易にできるようにすること。簡易化
引用:デジタル大辞泉 > ファシリテーションの意味・解説 
とあります。

福祉系の研修等でのファシリテーション

「グループによる活動が円滑に行われるように支援すること。特に,組織が目標を達成するために,問題解決・合意形成・学習などを支援し促進すること。また,そのための方法。」
という感じのニュアンスで使われていることが多いように感じます。

つまり、本来のファシリテーションは「会議や研修、ミーティングなどさまざまな活動の場において、良質な結果が得られるように活動のプロセスをサポートしていくこと。」の全般を指す言葉なんですね!

「司会(モデレーター)がその場を進行する」ことを想像される方もいると思いますが、それはファシリテーションの一部にしか過ぎません。

参加者が集団で問題を解決するため、認識の一致を確認したり、相互理解を深めたりするためのサポートをして、成果を生み出す手法がファシリテーションなのです。

これが司会進行役とファシリテーターの違うということになります。

ファシリテーターは、目的にたどり着けるようプロセスをサポートする

ファシリテーションと集団援助技術(グループワーク)はよく似てますが、別物です。

よく似ている概念として、ソーシャルワークの技法のひとつである「グループワーク」があります。ソーシャルワークの三大技術に一つで、他にはケースワーク、コミュニティワークがあります。

グループワークは日本語に直訳すると「集団援助技術」です。起源としては、J.アダムスのセツルメント活動に遡り、G.コイルが体系化したものです。

グループワークとは,意図的なグループ経験を通じて個人が社会の中で機能する力を高め,また,個人,集団,地域社会の諸問題により効果的に対処できるよう,人々を支援するものである 。グループワークは主に社会福祉の援助方法の一つとして用いられる呼称で,それ以外に「グループを用いた支援」,「グループを用いた対人援助」と言い換えることができます。つまり,

ア 個々のメンバーがグループへの参加を通して自分の持つ力を高めること

イ 個々のメンバーが,社会の中でより効果的に人々と関わったり,地域の問題に対処したりできるようになる

このような目的をもってグループワーク(グループを用いた支援)は行われます。

そういった意味ではファシリテーションは参加者の相互理解や自己決定を促進しますが、あくまでそれは過程であって目的は「成果をだす」ということなのに対し、グループワークの目的は「参加者が自身がグループに関わることでエンパワメントされること」となり、同じような内容ではありますがその目的はちょっと違うという感じでしょう!

グループワークは参加者のエンパワメント
ファシリテーションは「成果」が目的

ファシリテーションとプレゼンテーションも似ていますが、別物です

グループワークとファシリテーションの違いはその目的が

  • グループワーク  →参加者のエンパワメント
  • ファシリテーション→成果を求める

ということでありました。

もう一個、ファシリテーションと似ているものでプレゼンテーションがあります。

これは簡単です。ファシリテーション、プレゼンテーションは共に多数の参加者に対して介在することは共通ですが、その在り方に大きな違いがあります。

プレゼンテーションは、一人のプレゼンターが多数に対して「一方的に」働きかけます。これによって、情報は参加者にしっかりと伝わります。

対して、ファシリテーションは一人のファシリテーターが参加者に対して「双方向に」働きかけることで、参加者同士がそれぞれに双方向となることを特徴としています。

これが、ファシリテーションとプレゼンテーションの大きな違いですね。

プレゼンテーションはプレゼンターから参加者への働きかけ
ファシリテーションは双方向の働きを助ける

ファシリテーターの役割とは、参加者と一緒にアウトプットを生み出すことです!

ファシリテーターの役割とは、主役である参加者の見方、知識、もっている前提などからアウトプットを導き出すことです!

アウトプットには、問題の共有、行動計画の策定、モチベーションアップなど様々なものがあります。このようなアウトプットに単なる多数決を行うのではなく、参加者から最善のアプトプットを引き出すのがファシリテーターの役割です!

ファシリテーターの基本

ファシリテーションの基本は「考える力(思考力)」と「コミュニケーション力(対人力)」であり、相手の発言をしっかり観察し、発言を広げながら掘り下げたり質問を投げかけて議論の流れを作っていくというある意味、基本の繰り返しです。

しかし、これを体に染みつかせ目的に向かって、スムーズに動作する(振る舞う)ことができれば、基本の繰りかえしは魔法のテクニックの様に見えます。

たまに、その場にいるだけで会議や意見交換がスムーズにできてうまくいかせてしまう魔法使いみたいな人っていませんか?

その人はもしかしたら、ファシリテーションの基本が体に染みついていてご本人も気づかずに、場の流れがスムーズに動くように振る舞っているのかもしれませんね!

ファシリテーターの対象と介在度

下記の図は、ファシリテーターとモデレーター等との違いを図式化したものです。

双葉社「マンガでわかるファシる技術」(2018)より引用し一部改変

図に表したように、ファシリテーターとモデレーターの対象は同様に多数ということになりますが、ファシリテーターはモデレーターよりもより介在度合いが深いということになります。

この介在とは、具体的には「進行・調整・介助役」などの機能を指します。つまり、ファシリテーターとは距離を置いて進行するだけではなく、参加者同士の調整や時に意見交換等がスムーズに行えるように参加者の介助を行うなどしながら、参加者のアウトプットを助ける役目を負います。

このように、ファシリテーターとは傍観者ではなく議論に参加しながらも、参加者が主役となって振る舞える「黒子のような」役目を果たす存在なのです。

ファシリテーターの資質は「逃げないこと」です

先ほども述べた通り、ファシリテーションの技術は「考える力(思考力)」と「コミュニケーション力(対人力)」組み合わせとなり、この基本を伸ばしていくことで対応力は上がっていきます。

ただし、このような技術があったととしても、目の前の面倒な議論や感情的なやり取り、論旨不明な発言が繰り返されるなど、所謂「めっちゃ揉めている状態」であるときに、普通なら後ずさりをして「傍観者」となってしまうということがあると思います。

しかし、ファシリテーターはこのような状況にあっても絶対に逃げて「傍観者」になってはいけません。

「傍観者」になると場に「介在する」ことができなくなり、その時点でファシリテーターではなくなってしまうのです。

ファシリテーターの機能を発揮するためには、どんな場合もでも「介在する」ことが欠かせないということですね!

このように、ファシリテーターの資質とは「傍観者にならず、介在し続ける」ことということになります。

ファシリテーターの資質は傍観者にならず、逃げない事

最後に

いかがだったでしょうか?

今回はファシリテーターについて、導入部分にあたる記事を書いてみました。

会議やカンファレンスなどを避けては通れない職種の場合、このようなファシリテーションの技術があって困ることはないと思います。

今回は第一弾だったので、また続きを書いていきたいと思います。

もし、よかったらご意見ご感想をコメントからいただけると嬉しいです。

 

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