【保存版】「もう辞めたい」と思う前に。理不尽なクレームから心を守り、燃え尽きを回避する3つのステップ

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【保存版】「もう辞めたい」と思う前に。理不尽なクレームから心を守り、燃え尽きを回避する3つのステップ

福祉・介護の仕事は、誰かの役に立ちたいという「気持ち」で成り立つ素晴らしい仕事です。しかし、その善意が、理不尽な要求や終わりの見えないクレームによって削り取られ、「バーンアウト(燃え尽き症候群)」に陥ってしまう人が後を絶ちません。

「自分が至らないから…」「もっと努力すればわかってもらえるはず」 そう思って一人で抱え込んでいませんか?

今回は、ソーシャルワーカーや介護職の皆さんが、理不尽なクレームという荒波を乗り越え、自分らしく働き続けるためのメンタルガード術を解説します。

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ステップ1:それは「正当な苦情」か「カスハラ」かを見極める

まず、目の前の怒りが何なのかを冷静に分類しましょう。ここが混ざると、自分を無駄に責めることになります。

  • 正当な苦情: サービスの不備やミスに対する指摘。

    • 対応: 真摯に謝罪し、改善策を提示する。

  • 不当な要求(カスタマーハラスメント): 大声で怒鳴る、長時間拘束する、人格を否定する、過度な要求を繰り返す。

    • 対応: 「心のシャッター」を閉める。 謝罪ではなく、毅然としたルール提示が必要。

極意: あなたは「支援の専門職」であり、利用者の「サンドバッグ」ではありません。


ステップ2:理不尽な要求への「境界線(バウンダリー)」の引き方

クレーム対応で心を削られないためには、相手の感情に飲み込まれない「プロとしての境界線」が必要です。

① 「Dモード」で話を聞かない

相手が感情的に怒鳴っている時は、内容を聞くのではなく「あ、この人は今パニックなんだな」という観察モードに切り替えます。

② 共感はしても「同意」はしない

  • ×「おっしゃる通り、私が悪かったです」

  • ○「〇〇様がそのように感じられたことは、よくわかりました」 相手の感情を受け止める(共感)だけで、非を認める(同意)必要はない場面が多々あります。

③ トークスクリプトで身を守る

「これ以上は対応できません」という定型句を自分の中に持っておきましょう。

魔法のフレーズ: 「私の一存ではお答えできかねますので、一度持ち帰り、組織として検討させていただきます。」

ステップ3:燃え尽き(バーンアウト)を回避するセルフケア

もし「仕事に行くのが怖い」「以前は持てた共感の心が消えてきた」と感じたら、それは燃え尽きの初期サインです。

チェック項目危険信号のサイン
感情の麻痺利用者の困りごとに対して「またか」と冷淡に感じてしまう。
達成感の喪失どんなに頑張っても「意味がない」と感じ、自信がなくなる。
身体の不調朝、仕事のことを考えると吐き気がする、夜眠れない。

【今日からできる回避術】

  1. 「専門職としての仮面」を意識的に脱ぐ: 仕事が終わったら、一秒でも早く「ただの私」に戻る儀式(着替え、音楽、香りなど)を持ちましょう。

  2. 成功ではなく「プロセス」を褒める: 福祉の現場は結果がすぐに出ません。「今日、無事に訪問を終えた自分」を100点満点としましょう。

  3. 「逃げ場」を確保する: 職場以外のコミュニティや趣味を持ち、仕事が人生の100%にならないように調整します。

【追記】現場で使えるアンガーマネジメント&セルフケア術

対人援助の現場では、相手の怒りに触れて自分もイライラしたり、悲しみで動けなくなったりすることがあります。自分の感情をコントロールし、ケアする具体的な方法を紹介します。

1. 怒りのピークをやり過ごす「アンガーマネジメント」

怒りは脳の防衛本能ですが、ピークは長く続きません。

  • 「6秒ルール」で思考を停止する 理不尽なことを言われてカッとなったら、心の中でゆっくり「1、2、3…」と6秒数えます。怒りの衝動が理性に切り替わるまでの「待ち時間」を作ることで、言い返しなどのトラブルを防げます。

  • 「グラウンディング」で意識を現実に戻す 相手の怒号に頭が真っ白になったら、足の裏が地面に着いている感覚や、手に持っているペンの感触に意識を集中させます。「今、ここ」の感覚に集中することで、パニックを防ぎます。

  • 「べき」の再点検 「利用者はこうあるべき」「家族はこうすべき」という自分の価値観が裏切られた時、怒りは生まれます。「まあ、そういう考え方もあるか」と、自分の「べき」の許容範囲(三重丸のイメージ)を少し広げてみましょう。

2. 心のバッテリを回復させる「セルフケア」

バーンアウト(燃え尽き)を防ぐには、こまめな「放電」と「充電」が必要です。

  • コーピングレパートリー(ストレス解消リスト)を作る 「これをすれば少し元気が出る」という行動を、5分でできること(好きなコーヒーを飲む)から、1日かけてすること(温泉に行く)まで、20個以上リスト化しておきましょう。ストレスを感じた時に「あ、次はリストの5番を試そう」と思えるだけで、心の余裕が生まれます。

  • 「3グッドシングス」で一日を終える 寝る前に、その日あった「良かったこと」を3つだけ書き出します。「プランが完成した」などの大きなことではなく、「お茶がおいしかった」「同僚と挨拶ができた」といった些細なことで構いません。脳の焦点を「不足」から「充足」へ切り替える訓練になります。

  • 「専門職としての自分」をオフにする儀式 職場の鍵を閉める、仕事用の靴を脱ぐ、シャワーを浴びる。これらを「支援者の自分を脱ぎ捨てる儀式」として意識的に行います。自宅に仕事の感情を持ち込まない境界線を作ります。


まとめ:自分を大切にすることが、良い支援への最短距離

ソーシャルワーカーや介護職の皆さんは、他人のために自分を後回しにする傾向があります。しかし、「空のコップからは、他人の喉を潤すことはできない」という言葉があります。

まずは自分のコップをセルフケアで満たしてください。あなたが穏やかでいることが、結果として利用者様やご家族に最も安心感を与える「最高の支援」になるのです。

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