【完全図解】ソーシャルワーク展開過程の極意!インテークからモニタリングまで、現場で使える実践ガイド

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【完全図解】ソーシャルワーク展開過程の極意!インテークからモニタリングまで、現場で使える実践ガイド

「相談援助の流れがいまいち掴めない…」 「アセスメントとプランニング、具体的に何が違うの?」 「面接で話がどうしても発散してしまう…」

新人ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士など)の皆さん、こんな悩みを抱えていませんか? 教科書で習ったはずの「展開過程」も、いざ現場に出ると、目の前の対応に追われて意識する余裕がなくなってしまいがちです。

しかし、ソーシャルワークは「型」が命です。このプロセスを身体に染み込ませることで、どんな複雑なケースでも支援の「軸」がぶれなくなります。

今回は、ソーシャルワークの展開過程を「完全図解」(※イメージ図をテキストで解説)し、各ステップにおける「現場の極意」を徹底解説します。

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ソーシャルワークは「螺旋(らせん)階段」を登る旅

まず、全体の流れを頭に入れましょう。ソーシャルワークの過程は、一方通行の直線ではありません。状況に応じて前の段階に戻ったり、進んだりを繰り返しながら、利用者さんと共に課題解決という高みを目指す「螺旋階段(スパイラルアップ)」のようなものです。

【図解】ソーシャルワーク展開過程の全体像

では、それぞれのステップを深く掘り下げていきましょう。


【ステップ1】インテーク(受理面接):全ては「信頼」から始まる

最初の出会いの場です。相談機関の機能を説明し、利用者の訴え(主訴)を聞き、支援対象となるかを確認します。

現場の極意:「聞く」が9割。解決を焦らない。

この段階で最も重要な任務は、信頼関係の形成です。

  • ×やってはいけない: いきなり質問攻めにする、すぐに解決策を提案する。

  • ○やるべきこと: 相手のペースに合わせ、受容・共感の姿勢でひたすら「傾聴」する。「この人なら話しても大丈夫そうだ」と思ってもらうことが最大の成果です。


【ステップ2】アセスメント(事前評価):情報収集ではなく「見立て」

収集した情報を整理・分析し、何が問題の本質なのか、どんな強みがあるのかを明らかにする、プロの腕の見せ所です。

現場の極意:氷山の下(潜在的なニーズ・ストレングス)を見る

アセスメントは単なる「情報収集のまとめ」ではありません。

  • 顕在的ニーズ(氷山の一角): 本人が口に出している困りごと(例:「お金がない」)

  • 潜在的ニーズ(水面下): 本人が気づいていない真の課題(例:孤立、疾患、成育歴の影響など)

これらを見極め、「なぜ今の状況になっているのか」という仮説(見立て)を立てます。また、問題点ばかりでなく、ストレングス(強み・できること)を必ず探すのがソーシャルワークの鉄則です。


【ステップ3】プランニング(支援計画):主役は誰か?

アセスメントに基づき、具体的な目標と支援方法を定めた計画書(ケアプランなど)を作成します。

現場の極意:「~させる」計画はNG。本人の「~したい」を言語化する。

計画を作るのはワーカーですが、実行するのは利用者さん本人です。

  • ×ダメな例: 「(利用者が)規則正しい生活を送ることができるようにする」 → ワーカー主語の「管理」

  • ○良い例: 「(利用者が)朝8時に起きて、好きなラジオ体操ができる」 → 本人主語の「希望」

目標は、達成できたかどうかが分かりやすい**「スモールステップ」**で設定するのがコツです。


【ステップ4】インターベンション(介入・支援):3つの方向から働きかける

計画に基づき、具体的な支援を行います。面接、サービス調整、関係機関との連携など多岐にわたります。

現場の極意:「やってあげる」のではなく「エンパワメント」

ワーカーが全てを代行してしまうと、本人の力(生きる力)を奪ってしまいます。支援の方向性は大きく3つあります。

  1. 直接的介入: 本人へのカウンセリング、ソーシャルスキルトレーニングなど。

  2. 間接的介入: 家族調整、サービス事業所との連絡調整など。

  3. 環境への介入: 地域の社会資源開発、制度改善の働きかけなど。

最終的なゴールは、本人が自らの力で問題に対処できるようになること(エンパワメント)であることを忘れないでください。


【ステップ5】モニタリング(経過観察・評価):ズレを修正する羅針盤

計画通りに支援が進んでいるか、目標に近づいているかを定期的に確認します。

現場の極意:「変わりないですか?」は禁句。

漫然と「どうですか?」と聞いても、正確な情報は得られません。

  • 確認ポイント:

    • サービスは計画通り提供されているか?

    • 本人の満足度は?

    • 目標達成に向かっているか?

    • 新たな課題は発生していないか?

もし計画と現状にズレがあれば、ためらわずにアセスメント(ステップ2)に戻り、計画を修正します。これが「螺旋階段」たる所以です。


【ステップ6】エバリュエーション&ターミネーション(評価と終結)

目標が達成された、または支援の必要がなくなった場合に、これまでの支援全体を評価し、終結を迎えます。

  • 極意: 突然終わるのではなく、事前に終結を意識合わせし、本人が自信を持って次のステップへ進めるよう準備します。必要に応じて他の機関へリファー(紹介)します。


まとめ:プロセスを意識すれば、支援の「軸」がぶれない

ソーシャルワークの展開過程は、一見複雑に見えますが、一度身につけてしまえば強力な武器になります。

迷ったときは、「今、自分はどの段階にいるのか?」と立ち止まって考えてみてください。プロセスを意識することで、支援の軸が定まり、より質の高いソーシャルワーク実践へと繋がっていくはずです。

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