【社会福祉士国試】もう迷わない!「ソーシャルワークの理論と方法」頻出アプローチ&実践モデル徹底解説
「カタカナのアプローチ名が多すぎて、どれがどれだか分からない…」 そんな悩みを持つ受験生は多いはず。第35回〜37回の過去問を分析すると、試験突破の鍵は「各アプローチの独自キーワード」を正確に捉えることにあります。
この記事では、試験に出る重要ポイントを3つのステップで整理しました。
1. 支援の視点を決める「実践モデル」の理解
まずは、ソーシャルワーカーがどのような「レンズ」でクライエントを見るのか、その基盤となるモデルを押さえましょう。
生活モデル(エコロジカル・モデル)
人と環境の交互作用に焦点を当て、人の生活を全体的な視点から捉えます。
人としての自立を目的とし、環境との相互作用によって問題解決を図るのが特徴です。
提唱者としてジャーメインの名前をセットで覚えましょう。
医療モデル(治療モデル)
クライエントの人格や病理(原因)に焦点を絞ります。
医学モデルに基づき、問診、検査、診断、治療というプロセスで疾病や症状を解決しようとします。
ストレングスモデル
クライエントの「できないこと(病理)」ではなく、その人が持つ**「強さ(ストレングス)」や「資源」**に焦点を当てます。
2. 合否を分ける!「4大アプローチ」の決定的な違い
試験で最も狙われるのが、以下の4つのアプローチの使い分けです。
① 問題解決アプローチ
クライエントを「問題解決者」と捉え、自ら解決できるよう援助します。
動機づけ(Motivation)、能力(Capacity)、機会(Opportunity)の3要素(MCO)を把握することが不可欠です。
② 課題中心アプローチ
「短期集中(おおよそ2〜4ヶ月)」と「期限の設定」が最大の特徴です。
解決を望む具体的な「課題」に対し、目標を定めて取り組みます。
③ 解決志向アプローチ
問題の原因(過去)ではなく、「解決した後の未来」に視点を向けます。
ミラクルクエスチョン(もし奇跡が起こったら?)や、状況を数値化するスケーリングクエスチョンといった技法を駆使します。
④ エンパワメントアプローチ
ソロモンが提唱し、抑圧された人々が自らの力を取り戻すことを目指します。
個人、対人、組織、社会の4つの次元での力の獲得を目標とします。
社会の抑圧構造への批判的意識を育てることを重視する点が特徴的です。
3. 実践事例で問われる「倫理」と「連携」の鉄則
事例問題では、ワーカーの「動き方」の優先順位が問われます。
ドルゴフの倫理原則(優先順位)
ソーシャルワーカーが判断に迷ったとき、この順序に従って検討します。上にあるものほど優先されます。
生命保護の原則(第1原則)クライエントや他者の生命、生存そのものを守ることが最優先されます。
平等と不平等の原則(第2原則)社会正義の観点から、すべての人を平等に扱い、虐待や差別から守ります。
自律と自由の原則(第3原則)クライエントの「自己決定」を尊重することです。ただし、生命の保護(第1原則)などが危ぶまれる場合は制限されることがあります。
最小限の苦痛(被害最小)の原則(第4原則)どうしても避けられない実害がある場合、その被害が最も少なくなる選択肢を選びます。
生活の質の原則(第5原則)クライエント個人のみならず、家族や地域の生活の質(QOL)を高める選択を重視します。
プライバシーと守秘の原則(第6原則)クライエントの秘密を守り、不必要な情報開示を避けます。
誠実と開示の原則(第7原則)クライエントに対して真実を伝え、誠実でオープンな関係を築きます。
効果的な支援のカタチ
ピアサポート:同じ悩みを持つ人同士の支え合い(情報交換や情緒的サポート)を導入します。
多機関連携:介護、育児、就労など課題が複合的な場合は、地域包括支援センターや子育て支援課などの専門機関と連携することが正解への近道です。
まとめ:得点アップのワンポイント!
「短期・期限」ときたら課題中心、「人と環境の交互作用」ときたら生活モデル。 このようにキーワードを反射的に結びつけられるようになると、正答率がぐっと上がります。
特に「解決志向アプローチ」と「問題解決アプローチ」は名前が似ていますが、「未来を見るのか(解決志向)」「本人の能力・機会を整えるのか(問題解決)」という違いを明確にしておきましょう!
次はこれをやってみよう! 今回解説したアプローチのうち、特に苦手だと感じるものはどれですか?そのアプローチの「提唱者」と「代表的な質問技法」をノートに1行でまとめてみましょう。



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